言葉間違わないで
唇が裂けるから

失ったわけじゃない一人分の日常をただ
歩いているだけ

灰色の軽躁に
気配なくした未来をあげる

瞳閉じたままで ねえ 幸せのままで
眠りにつけるように

強く言い聞かせて
あなたがいなくても
私は生きてゆける

薔薇を抱かせないで
傷跡が残るから

萌えてゆく目前の好奇心に
愛情の芽に気づかないように

刺を持つ花よりも
優しい嘘で飾ってあげる

心伏せたままで ねえ 偽りのままで
記憶を埋めるように
強く言い聞かせて 私がいなくても
あなたは生きてゆける

瓦落多に咲いた花
何が彼女をそうさせたのか

瞳開いたままで ねえ 幸せのままで
笑ってくれるように

何を背負わないで 誰のせいでもない
私わここにいるわ

瞳閉じたままで ねえ 幸せのままで
最後は死ねるように
強く言い聞かせて あなたがいなくても
私は生きてゆける

きっと 一人わ生きて行ける