春ねむり (HARU NEMURI)
いのちになって (inochi ni natte)
ねえ それはたとえば
覚えてないうたも口ずさんじゃう
砂埃巻いて吹き荒む春
空洞が放ったすばるみたいな音が
きみを掴んだ深く

どうしようもなくぼくはなにもかもを持っていた
そしてそのすべてが半透明に透き通るプラスチックの季節

ほんとうは春がくるまで眠ってたかった
だけどぼくは目をあけてしまったから
海や火星がたしかにそこにあることを知ってしまったから

殺しちゃったのは神さま
来なかった世界最後の明け方
「さようなら」と言ってやってくる明日が
きみから神さまのメッキを剥がしていった

朝だけがたしかにそこにある
きみとずっと居たかったセブンス・ヘブン
だけど壊れたすべてがぼくに教えた
ノストラダムスはやってこない
ガラス玉みたいな魂
いくばくかの宇宙ほどの価値を背負ってた
だからぼくは、いのちになって!
いまにも崩れそうなフィルム
ぼくがこぼしたインク
拭き取ったって色濃く
いつだって罪を知らしめる

夜がいつもと同じやり方でやってくる
ぼくはぼくの呪いの重さを知ってしまう

朝だけがたしかにそこにある
きみとずっと居たかったセブンス・ヘブン
だけど壊れたすべてがぼくに教えた
ノストラダムスはやってこない
ガラス玉みたいな魂
いくばくかの宇宙ほどの価値を背負ってた
だからぼくは、いのちになって!

世界が愛してくれたぼくのからだ
ずっと見えないふりしてたんだ
手からこぼれたすべてはぼくが殺したって
いま知ったこんな真夜中
ガラス玉みたいな魂
いくばくかの宇宙ほどの価値を背負ってた
だからぼくは、いのちになって!