春ねむり (HARU NEMURI)
SAYONARA BABY PINK
借りものばかり 頼ってた灯
爆発してから気づいた朝日
ぼくはぼくになりたい
駆けだした街は焼けただれて散らかった
のっぺらぼうなぼくを映すきみの瞳を痛がった
からからの砂漠みたいなぼくはただただ戸惑う
朝に焼かれてる
ぼくはぼくになりたい
飾り立てた服も燃えつきた
きみを殺した夏のレプリカ
ぼくはぜんぶ抱きしめて
高層ビルの隙間 息をした
ぼくはぼくになりたい 正しくきみを見つめたい
ぼくはぼくになりたい たしかな言葉できみと話したい
ぼくはぼくになりたい ほんとうのことをきみと探したい
ぼくはぼくになりたい いのちになってきみを愛したい
裸になって知ったんだ
ぼくのこの空っぽな瞳
きみを映して色になった気がしてただけ 偽った背丈
歪んだ反射を隠した恋にすら気づかずに
青白い顔に塗りたくったピンク色
魔法が使えるって思ってた
ぼくはいまぼくの亡骸を埋めて魔法使いのふりをやめた
ぼくのくだらない生命が輝きだす 新しい明日
マイクチェックワンツーではなにも変わらないこの肉体
見つめて泣いた 初めて呼吸した
いまぼくは生まれ変わった
ぼくはぼくになりたい 正しくきみを見つめたい
ぼくはぼくになりたい たしかな言葉できみと話したい
ぼくはぼくになりたい ほんとうのことをきみと探したい
ぼくはぼくになりたい いのちになってきみを愛したい
吹けば飛ぶような魂の軽さをぼくは初めてまっすぐ見つめた「いのちは重たくなんかない。」
でもきみが「ぼくら世界に愛されている」というたしかなこと、教えてくれたから歩こう。夜空は飛べないけど踏み出そう。からだの限りでうたおう。
ねえ。
ぼくはぼくになりたい。いのちになってきみを愛したい!
ぼくはぼくになりたい 正しくきみを見つめたい
ぼくはぼくになりたい たしかな言葉できみと話したい
ぼくはぼくになりたい ほんとうのことをきみと探したい
ぼくはぼくになりたい いのちになってきみを愛したい