ヒトリエ (hitorie)
ボートマン (Boatman)
[ヒトリエ「ボートマン」歌詞]
三三七で拍子とって、ぴょんと跳ねるは影法師?
先天性の欠陥抱え、それでもなお呼吸してんだ
けったいでじれったい世界、調子に乗って回すけど
絶対もう狂ってるから。
我を忘れて踊りましょう?
回転体になって今、そう、どうやら今日を跨ぐけど?
無鉄砲に裏切って早々、それでもなお夢中な少年
お節介で笑ってる僕、興味も無いって振りばかり
絶対もう終わってるから。
仮初め臥してやり過ごそう?
「言うに易く行うに難きは曼珠沙華の花の色よろしく
好きも嫌いも明日にゃ裏返し、一夜きりの夢。」
それはきっとさ、我に返ってさ
君を待ってただ四六時中
滅多なことじゃ動かぬ君の顔を
どうにかくしゃくしゃにしたくて
キュッと結ばれた心の糸を切ってしまえる僕をちょうだい
曖昧に決めた僕の輪郭など簡単にひしゃげ、瞳の色変えるよ
煮詰まった心の底に
溜まりきった感情の泥に
さぁて、捩じり込んでみようか、色とりどりの生きがいを
待っている、嫌っちゃってる!
どうやら今日もご馳走だ!
宣伝カーの鉄板スピーチ、それぞれに沈んだ無個性
絶対もう終わってるのに、調子に乗って語るけど
絶対もう終わってるから。
我を失くして笑いましょう?
「好くに好けずただ泣くに終えた今日、驕れる人も久しく笑えず
色も声も香りも剥き出して、一夜きりのそれ。」
馬鹿になってさ、買いかぶってさ
そこに立ってまた恥を捨てる
ちっともまともに動かぬ君の顔を
ひたすら滅茶苦茶にしたくて
キュッと結ばれた心の糸を切って開ける音をちょうだい
最高にキメた君の輪郭まで簡単にひしゃげ、素顔を晒すよ
切り詰まった心の底で
探りきった愛情の泥で
さぁて、語り飽いてみようか、色とりどりの切ないを!
「どちらまでいかれますか」
「ふたりきりになれるその部屋まで」
「お連れの数はいかほど」
「ひとりきりだと話しているでしょう」
それではご案内致します
出来ればその目を凝らして、さあ
好きも嫌いも裏、表
一夜きりの夢の続きを
ごらん
それはそれはきれいな瞳腫らし
今も今も涙でさぞかし
見えない、見えない先の色目指し
君も僕も