鏡音レン (Kagamine Len)
赤と白と黒の系譜 (Aka to Shiro to Kuro no Keifu)
「粉雪の白、血の赤、黒檀の黒、授けて…」
女は神に願いて 生まれ落ちた奇跡の子

いつしか時は流れて 狂いはじめた歯車
輝きの影に潜む 芽生えた其れは「背徳」

嗚呼 伸ばされたその手を 振り払われて
戸惑い傷つくその姿さえ 疎まれた
嗚呼 熟していくほどに 染み込んでいく毒
憂い、妬み、憎しみは募り 愛は狂気に変わる ■■

解れた赤い糸を 無慈悲に笑い、断ち切った
「美しい」 其れが、罪
裁け、憎らしき哀れな子
咎無き「罪」を背負い
憎しみの火に焼かれて 滴るその色は
あの日、貴女に授かりし「赤」

雪のように白い肌 血塗られたような唇
美しいその娘に 一目で心打たれた

逃げ延びた森の奥で 一人の男に出会う
不気味に笑うその瞳に 浮かべた其れは「劣情」

嗚呼 希有なる美しさ
捕らえられた、手
「今」を「永遠」に閉じ込めてしまいたい
逃げられない
嗚呼 蔑まれようとも
冷たい瞳、嘲笑…
君の全て、この手に入れよう
求めるのは、屍? ■■

儚く白い首に 冷たい指を絡ませた
「美しい」 其れは、罪
奪え、汚れなき哀れな子

咎無き「罪」を背負い
慰み欲に捕らわれ 苦しむその色は
あの日、貴女に授かりし「白」

焦がれた愛は… 与えられず
救いの手は… 魔の手に変わる
望まれたのは…? 「罪」の償い
私、生は…? 願われは、しない
解れた赤い糸を 静かに胸に抱きしめて
滴る感情の名前も知らずに 引き裂いた
砕けた愛の欠片 復讐の刃に変えて ■■
仇ナス者、全テ 刻メ、ソノ息ガ止マルマデ ■■

咎無き「罪」を背負い ■■
憎しみの火に焼かれて 生まれた感情は ■■
あの日、あなたに授かりし「黒」 ■■