Ikd-sj
南へ (Southward)
[Verse 1]
肌色の雛
赤い水を流す
皿の隙間に
すぐりの匂い
珊瑚の虫が
或る予感を告げる
この島に
春を見ることもなく
今に殺されると

[Verse 2]
月のふもとに
ただ舞い落ちる花
罪を重ねて
誉れも捨てて
あとに残されるは
一滴の唾液

[Hook]
窓に映る湯気を追って走れ
闇に足を掬われぬよう
南へゝ続く坂の途中
鳩に食われそこなった白蟻のよう

[Bridge]
今に殺されると
知っていたはずだろうよ
[Hook]
窓に映る湯気を追って走れ
闇に足を掬われぬよう
南へゝ続く坂の途中
鳩に食われそこなった白蟻のよう