宮下遊 (Yuu Miyashita)
Nounai Zekkyo (脳内雑居)
バンザイ僕らの負けだ 芳しいほどの魅力
遥々やってきた欲望に呑まれた
ドクドク流れる血液にこびり付いた
顕示欲のオルガズム
這い蹲る亡霊 苛立たせる言葉
「ああ、凡人はきっと空缶詰めみたいね」
午前4時 芽を開かせたトラウマたちが
目を開かせて寝させてくれない
漂う毒ガスからはご注意を
おや お大事に
「アートにキメたいや」って
「いきようにも上手くないや」って
空缶に何かを詰めてるのに
満たされればいい
「ああもう戻れないや」って
「とても素敵でした」「どうも」
彼方此方から聞こえてくる
ハリボテの賞賛
「大切なのは作風とキャラ作りだ」
嘔吐 意味深なポエムを垂れ流し続けて
「サブカル王子様!」声を荒げたポルノイは
今日も身体を差し出して
する
本当は他人なんかどうだっていいんだろな
自分が褒められたいから
他人を褒めたフリしてみたりするんだ
本当は他人なんかどうだっていいんだろな
富を得たら「メリット」という
ふるいにかけてしまうんだろうな
茹で蛙 内輪の競争
クランチと謎の生命体
代わる代わる出てくるルーキー
同じ同じことを叫んでる
愛を憂う混沌とした
快活な廃棄物を
誰が買うの
そんな高値に仕立て上げた時代よ
漂う毒ガスからはご注意を
ほら ようこそ
「アートにキメやがって」
憤りに似た感情で
悪態を付いてる僕が一番
間抜けな気がして
「ああもう戻れないや」って
「とても素敵でした」「どうも」
彼方此方から聞こえてくるのにも
何故か慣れた
「アートにキメたいや」って
「いきようにも上手くないや」って
空缶に何かを詰めてるのに
満たされればいい
「ああもう戻れないや」って
「とても素敵でした」「どうも」
彼方此方から聞こえてくる
ハリボテなのは僕だった