宮下遊 (Yuu Miyashita)
熱異常 (Heat Abnormal)
[宮下遊「熱異常」歌詞]
[Intro]
「死んだ変数で繰り返す
数え事が孕んだ熱
どこに送るあてもなく
あわれな独り言を記している
[Verse 1]
電撃を見紛うような
恐怖が血管の中に混ざる
微粒子の濃い煙の向こうに
黒い鎖鎌がついてきている
消去しても, 消去しても
消去しても, 消去しても
消去しても, 消去しても
消去しても, 消去しても
無くならないの
とうに潰れていた喉
叫んだ音は既に列を成さないで
安楽椅子の上
腐りきった三日月が笑っている
もう
すぐそこまで, すぐそこまで
すぐそこまで, すぐそこまで
すぐそこまで, すぐそこまで
すぐそこまで, すぐそこまで
なにかが来ている
[Verse 2]
大声で泣いた後
救いの旗に火を放つ人々と
コレクションにキスをして
甘んじて棺桶に籠る骸骨が
また
どうかしてる, どうかしてる
どうかしてる, どうかしてる
どうかしてる, どうかしてる
どうかしてる, どうかしてる
そう囁いた
未来永劫 誰もが
救われる理想郷があったなら
そう口を揃えた大人たちが
乗りこんだ舟は爆ぜた
黒い星が, 黒い星が
黒い星が, 黒い星が
黒い星が, 黒い星が
黒い星が, 黒い星が
彼らを見ている
[Chorus]
哭いた閃光が目に刺さる
お別れの鐘が鳴る
神が成した歴史の
結ぶ答えは砂の味がする
死んだ変数で繰り返す
数え事が孕んだ熱
誰かの澄んだ瞳の
色をした星に問いかけている
[Verse 3]
拾いきれなくなる悲しみは
やがて流れ落ち塩になる
祈り
苦しみ
同情
憐れみにさえ
じきに値がつく
今 背を向けても
背を向けても, 背を向けても
背を向けても, 背を向けても
背を向けても, 背を向けても
鮮明に聞こえる悲鳴が
幸福を手放す事こそ
美学であると諭す魚が
自意識の海を泳ぐ
垂れ流した血の色が立ちこめる
黒い星が, 黒い星が
黒い星が, 黒い星が
黒い星が, 黒い星が
黒い星が, 黒い星が
私を見ている
[Bridge]
死んだ変数で繰り返す
数え事が孕んだ熱
どこに送るあても無く
あわれな独り言を記している
[Chorus]
泣いた細胞が海に戻る
世迷言がへばりつく
燕が描いた軌跡を
なぞるように灰色の雲が来ている
編んだ名誉で明日を乞う
希望で手が汚れてる
あなたの澄んだ瞳の
色をした星に問いかけている
[Outro]
手を取り合い
愛し合えたら
ついに叶わなかった夢を殺す
思考の成れ果て
その中枢には熱異常が起こっている
現実じゃない
こんなの
現実じゃない
こんなの
現実じゃない
こんなの
現実じゃない
こんなの
耐えられないの
とうに潰れていた喉
叫んだ音は既に列を成さないで
安楽椅子の上
腐りきった三日月が笑っている
もう
すぐそこまで, すぐそこまで
すぐそこまで, すぐそこまで
すぐそこまで, すぐそこまで
すぐそこまで, すぐそこまで
なにかが来ている」