ユアネス-yourness-
​cinema
紡いだ言葉が 喉の奥に刺さる
こびりついた現実に
笑えなくなっていた
見えない明日から
照らされた今日はもう
あまりに透き通っていた
気づけば 夜が明ける

つまらない日常を
巻き戻して見ても
結果は同じだって
分かりきってはいるし
完璧なヒーローは
転び方も知らない
「脚本も無いこの世界じゃ」
「選択に絶対はないよ」
「いつだって試されているんだ」
もうわかってんだよ

描かれた物語はいつも
愛で溢れているわけじゃないけど
今日も明日も道は続いているから
先が見えなくて転んでしまっても
立ち上がればいい
笑い合えるように

新しい風に
瞼を閉じてみる
冷たく息づいた
朝靄に溶ける
ひっそりと思い出した
甘酸っぱい記憶を
鈍感なフリしたって
後悔だってしてるのに

描かれたクライマックスはいつも
愛で溢れているわけじゃないけど
幾度移り変わる街並みの中で
出会いを繰り返し
限られた時と
戦い続けてる
主役は君だよ