ユアネス-yourness-
ヘリオトロープ (Heliotrope)
暮れる 童心の 影を泳いで
呼吸を止めていた 何も知らずに ずっと
書き綴っていた 忘れないようにと
擦り減らしていた 何も知らずに
駆ける 秒針の 雨に打たれて
沈み込んでいた 何も言えずに ずっと
塞ぎ込んでいた 流れないようにと
止まりきっていた あの日から
立ち止まるたびに 願ってしまった
歩き続けるたびに 願ってしまった
注ぎ込むたび 零した「愛」を
拭い続けた 指を 伝って
笑ってしまえば わからないと 思ってたのに
あぁ どうして 不意に 溢れ出してしまうの
わからないまま ここまできた 足跡もつけぬまま
いたって 透明な 心を溶かして
浸りきっていた 何も見えずに ずっと
仕舞い込んでいた 失くさないようにと
抱え込んでいた あの日から
立ち止まるたびに 描いてしまった
歩き続けるたびに 描いてしまった
注ぎ込むたび 零した「eye」を
拭い続けた 指を 伝って
飾ってしまえば わからないと 思ってたのに
あぁ どうして 不意に 溢れ出してしまうの
わからないまま ここまできた 足跡もつけぬまま
願ってしまえば 叶わないと わかってたのに
あぁ 「どうして」 って 聞き返してしまったのだろう
わからないまま わからないままだ
まだ夜も明けぬまま 行き先も告げぬまま
笑ってしまえば わからないと 思ってたのに
あぁ どうして 不意に 溢れ出してしまったのだろう
わからないまま ここまできたんだ 足跡もつけぬまま