稲葉曇 (Inabakumori)
ハルノ寂寞 (Haru no Sekibaku)
​[稲葉曇「ハルノ寂寞」歌詞]

何回も傷付いて
ぽっかり穴が空いていたので
針を通して引き攣っていたんだよ

何日も守り抜いて
重たくたって口を閉じて
破けるくらいに抱えてみたんだよ

何回も傷付いて
空いた穴を縫って隠して
なるべく永く一緒に居たいんだよ

何日も守り抜いて
吐きたくたって歯を食いしばっただけ
抱えてもらって痛んだよ

無理矢理口を閉じたって苦しくないわ

くたびれたあたしが駄目だったんだね
まだ役に立つつもりだったけれど
ちぎれる前に思いやりすれ違ってきみとさようなら

くたびれたあたしが駄目だったんだね
まだきみの匂いも残っているよ
ちぎれる前に少しだけ名残惜しそうにさようなら
何回も傷付いてきた顔も体もまだ使えるよ
捨てないで 誰かに譲らないで欲しいだけなの

くたびれたあたしが駄目だった

くたびれたあたしが駄目たったんだね
頼られていると思い込んでいるよ
ちぎれる前の新品未使用のあたしに勝てやしない

くたびれたあたしが駄目だったんだね
色褪せただけ思い出していけるよ
ちぎれた後に少しだけ名残惜しそうにさようなら