あの日 どうしてあんな遠くまで行ったのだろう?
なぜか わからないけど
ふと思い立った
線路沿い 僕らは歩いた
まっすぐにどこまでも
夕日が沈むまで
そう 一回 試してみたかった
涯(はて)まで目指せば
どこへ辿り着く?
言葉も出て来ないくらいに
夢に疲れ果てて
帰りたくなった
あの日 どうしてあんなに遠くまで行ったのだろう?
いつか観た映画の真似をして…
きっとどこまで行っても何もないってことを
たぶん 僕らは知っていたのに…
青春は退屈で
無謀なことを試したかった
あれは…Stand By Me
何回か 電車は来たけど
こっそりと逃げるには
駅は見当たらない
そうどこにも地図なんてないんだ
終わりにするには
辿り着くことさ
夕日にやがて見放されて
星明かりの下を
希望も見えずに
あの日 あれからどうやって家まで帰ったのだろう?
何も覚えてなんかいないけれど
確か 僕らはホントに疲れてしまったから
そうだ 電車に乗って帰ったっけ
大人たちはいつでも
正しかったと思い知ったよ
そんなStand By Me
知らない間に近道していた
知らない間に大人になっていた
「Stand By Me」
あの日 どうしてあんなに遠くまで行ったのだろう?
いつか観た映画の真似をして…
きっとどこまで行っても何もないってことを
たぶん 僕らは知っていたのに…
青春は退屈で
無謀なことを試したかった
あれは…Stand By Me