DAOKO
海中憂泳 (Kaichuu Yuuei)
DAOKO「海中憂泳」の歌詞
ハロー ハロー こちら東京は渋谷区から
「こんにちは」「こんばんは」
そちらの空は何色ですか?
淡いペールブルーからプラム色に変わる頃
洗濯物を干していたら
ふと あなたのことを思い出しました
換気扇がつぶやきを掻き消した
煙草の煙は何かを隠した でも
どうしようもない気持ちになって
知らない部屋に行きたくなって
融け出すものは管を通って
下水に流れていってくれないし
電波に侵されて 必死の新陳代謝を妨害するから
涙もありきたりだろうと姿を見せない
波紋の中で眩む 午後四時半
多分こんな声だったと 脳内で再生する
同じだけ罪を犯して
同じ地獄に行こうなんて笑っちゃうけど
無知で夢中に幽玄の中で悠々としていたいね
困惑と恍惚の間で露骨に反応してしまう本能が
ざわざわと さざめく よるがくる
あなた向けのわたし わたし向けのあなた
ひゅるりと落ちていくふたりをビルの間にみた
空から どこへいこう ねえ いっしょに
どこへいこうか?