​illion
MAHOBARA
風立ちぬ いざ生きめやも
凪ぐを待つは 忍び難く
今この身を捨つればほら
えもいわぬ日の際に立つ

おぼつかぬ その見目 影が
事無く 安らかにあれと
めざましき無下な憂いを
いまめかしき歌にのせて

風が吹けば また一人
君のそばで ただ一人
真の空で 歌うように
膣の中で また一人

いつくしきもののあはれを
うらなく出る その声を
現はかくも いみじくも
もろとも頬張りたまへや

固き契り やさしき祈り
おぼろげとて戯れ言とて
いかでかいやしくさせらむ
やむごとなき人があれば

風が吹けば また一人
君のそばで ただ一人
真の空で 歌うように
腕の中で また一人
一人 また一人
君のそばで ただ一人
真の空で 歌うように
腕の中で また一人

風が吹けば また一人
一刹那で また一人
いつのまにやら ラブストーリー
腕の中で また一人

風が吹けば また一人
君のそばで ただ一人
真の空で 歌うように
腕の中で また一人