[Verse 1]
長い雨に遠ざかる声 足を止めて町を眺める
煙る空がどこか奇麗で 懐かしい場所に変わって
いつも傍にいてくれたよね 俄雨に立ち尽くす日も
ふいに浮かぶ過ぎた景色と 木陰の下 雨宿り
[Pre-Chorus 1]
小さくて幼い それはまるで
泣き虫な誰かみたいで
[Chorus 1]
四月の雨 濡れた羽
雲雀はまだ 飛べずにいる
浅い春の冷たさに身をすぼめて 時を待ち続ける
日差しの種 淡い夢
羽ばたくまで 唄を添えて
遠い空の切れ間へと 五月の花の名を 今は知らずに
[Verse 2]
長い影と呼びかける声 時を止めて星を見た夜
眠る前に交わした言葉 失くしたくないものばかり
[Pre-Chorus 2]
小さくて幼い それはいつも
泣いていた 傍にいたくて
[Chorus 2]
失くせないもの増えるたび
暖かさに沈んでゆく
通り雨の冷たさに身をすぼめて 歩き出せずにいる
ゆずれないもの ひとつだけ
鞄の中 仕舞い込んで
今でもまだ覚えてる右手のぬくもりと 唄を頼りに
[Bridge]
遠く響く雷鳴には 春の嵐の手招きの音
いつか ここで 同じ景色を見てた
[Chorus 3]
四月の雨 風に揺れ
雲雀は今 空を見上げ
浅い春の冷たさに身をゆだねて 羽を広げてゆく
ゆずれないもの ひとつだけ
鞄の中 仕舞い込んで
遠い空の切れ間へと 花咲く五月へと
傘もささずに