松任谷由実 (Yumi Matsutoya)
風の中の栗毛 (Chestnut Hair Running Through The Wind / Kaze No Naka No Kurige)
[松任谷由実「風の中の栗毛」歌詞]

ある朝私は光る風にまたがり
煙った小路を滑るように駆けだす
一鞭強くあてるとすぐに
木立や雲は時間にとけて
哀しい告白を託した郵便を
とりかえすのよ とりかえすのよ
あなたはまだ気付かない
ノックをしたなら封を切らず渡して
今までどおりに笑いあえる人でいて

それから私は光る風につかまり
流れる世界に羽根のように震える
なぜか瞳うるんでくるのは
冷たい空気を吸い込むから
愛になど泣かない少し前の私
とりもどすのよ とりもどすのよ
何も見えなくなりそう
ある朝私は光る風にまたがり
あなたの町へと露をけって急ぐの