徒し此の世の常は　猛き男(もの)の必衰
心変わりの罪の　肩代わりをしようか

当て所も無き流離に　馳せた夢の続きは泡沫
燃えた後は消し炭　変わり果てた顔が　尻尾巻いて

目にも見よ　我が身は刹那　溶けて繋がる
音に聞け　欲に眩んだ　裏切り者の　末後を



己が力を頼み　競い合うが人生
愛だ情だと捏ねて　睦み合うも人生

一度は手に掴んだ　籠の鳥を放って　今更
失うまで気付かぬ　鈍刀(なまくら)なら　付ける薬は無い

目にも見よ　断たれた刹那　溶けて交わる
音に聞け　道を違えた　非情の太刀の　落伍を



目にも見よ　我が身は刹那　溶けて繋がる
音に聞け　信念(こころ)を棄てた　裏切り者よ

嗤わせる　背離は疎か　二度と譲らぬ
連れ添えば　この世は愉し　後悔しても遅いぜ