ZUN
Freezing Flower
息が白く染まる 刻む時が凍てついて
忘れていた温もりを 探すこの季節に
巡るはずの色が 止まったまま埋もれてく
君のいない冬を越え 蘇るその日まで

初めて触れたんだ その美しい花弁に
いつか出会いたかった罪を犯してさえも
ただ知りたかった 鮮やかな景色に
崩れ去って逝く人はいつまでも続くの?

もう蜃気楼のよに辿り付けぬ想いが
僅かな微笑みさえ奪い去っていくのね
痛み続けるのなら願うわこの身で
誰も傷つかぬよにそっと目を閉じよう

終わりのない寒さに 積もり続ける君の
涙で輝いてる 溶ける事のない雪
舞い散るこの欠片が 乾いて行く空気に
少しだけ今 君を感じられる気がした

朽ち果てて行く命 惹かれ合って行くなら
このまま葬むりましょう 苦しみを知らぬよに
そうこの世の全て 生まれてくる必然
未完成な真理は息吹を吹き返す

もう戻れないから始まるこの事実は
誰の邪魔もできない私だけの真実
目覚め始めてる桜色の音が
妖の唄に今 溢れる運命
終わりのない寒さに 積もり続ける君の
涙で輝いてる 溶ける事のない雪
舞い散るこの欠片が 乾いて行く空気に
少しだけ今君を感じられる気がした