春ねむり (HARU NEMURI)
僕は最終兵器 (boku wa saishu heiki)
かかと潰したスニーカー
クリスタルナハト そのまま歩いた
夜道に流れたロックンロール
吐息でこぼれたワイドショー
ガラスの向こうに見えたもの
ぼくがまっすぐ見つめてこなかったこと
今夜砕け散って降り積もった
身体 切り裂いてくれもしないよな
キラキラ ガラス
チカチカ光る ぼくの視界
痛いなんて言う資格ない
踏みしめた破片 越えた車線
生まれて初めて姿勢を正す
そうして夜を明かす
太陽 弾道 光る球体と化す
きみが泣く街 価値 だいたい愛みたいなサイン
だいたい愛、みたいな。
ぼくは最終兵器
悪意のないあの子 優しすぎたきみ 痛み
次第に変わってった衝動
ぼくはぜんぶ愛してたいの
教室の四角さ 等質のきなくささ
病室と花束 はなから知ってたはずのアンテナ
錆びさせたのは自分だ
失くしたすべてと隠したさよなら
ぜんぶ自分で手放したって知る 後から
馬鹿みたいだけど きみが教えてくれたぼくの輪郭
印刷されたあの呪いが
いまたしかにぼくを突き動かした
9 つ目の音の上 ぼくはそれに夢を託した
開戦前夜 ぼくはぼくの呪いの重さをはかる
恋してるんだ きみはぼくのいのちをぼくに教える
ぼくは最終兵器
悪意のないあの子 優しすぎたきみ 痛み
次第に変わってった衝動
ぼくはぜんぶ愛してたいの