キタニタツヤ (Tatsuya Kitani)
夜がこわれる (The Dawn Gnaws Me)
[​キタニタツヤ「夜がこわれる」歌詞]

不安なんだ 朝を迎えることが
明日の太陽を剥いでくれ なぁ
枯れていく体温、表皮から僕でなくなっていく
アイロンで均された地表
人々はみな退行の一途を辿る
今日のこと

誇大妄想に投与したレクサプロ
社交不安症、示唆的な
「エス・エー・ディー」
暗い部屋、深い底、異常
僕の理解者はいなくて
全部、僕のせいだと思った
全部、全部、全部、全部、全部

壊れ出した夜から逃げようにも
左回りの時計が見つかんない
地下シェルターは満員
椅子取りでサリン撒かれる事態に
蜘蛛の糸掴んだ牛建陀多みたいな
あんたらを救う神などいないが

不安なんだ 朝を迎えることが
明日の太陽を剥いでくれ なぁ
割れる地平の線の奥
赤黒い錆、巨大な球体だ
全部、僕のせいだと思った
全部、全部、全部、全部、全部
地平線の彼方から罅が入る
午前4時の孤独
漏れだす太陽が俺を酷く打ちのめす
それはまるで核シェルターの
天井が割れる如く
僕らを真っ白にする光だった

解答の無い問いを前にして僕らは
崩れ壊れ落ちて凍る夜、貪る夜の奥
深い孤独、悟り踊る猿を見る
恒星はまだ光を放っている
誰も彼も腐れ糧は失われて成れの果てに

独り呟く

夜がこわれる

When I die you all will love me, I think
Rest in peace, lil peep
I feel empty, too