Genius Japan
[インタビュー] SixTONESの田中樹と髙地優吾が最新リリース「CREAK」とソロ曲について掘り下げます!
取材・文: Genius Japan | 翻訳 @Ryuforstorm @RuiRui3 | 9月13日, 2023従来のアイドルという固定観念に囚われず、J-Popという既定の枠を見事に超えて出現したグループ、それが SixTONESです。ジャニーズ事務所が誇る6人組ボーイズグループは最初から型破りでした。2015年5月1日、『ジャニーズ銀座2015』での グループC公演にて正式に結成された SixTONESは、自らがグループとして一緒に活動することを決めたそうです。これは一般的にグループ結成の権限は所属事務所側にあるとされる日本の音楽業界では、極めて異例なケースであったと言えます。この大胆な選択が、のちにメンバーの強い独立心と揺るぎない運命の舵取りを決定づけることになります。

今回の独占インタビューでは SixTONESワールドに飛び込み、最新シングル「CREAK」の魅力を探ります。このポップでロックなダンスチューンは、SixTONESの見事なハーモニーと共に、ミステリアスな魅力とカリスマ性がたっぷりと詰まった楽曲になっています。ティム・バートン監督の作品を彷彿させる雰囲気の美的感覚をフィーチャーしたビジュアルで魅惑的なミュージックビデオは、ミステリー・ドラマ『ノッキンオン・ロックドドア』の主題歌として採用されています。SixTONESの最新シングル「CREAK」にまつわる制作過程と秘話について、メンバーの中から田中樹さんと髙地優吾さんにお話をうかがいました。

(訳注:今回のインタビューは全て英語で行われたため、日本語訳は Genius Japanコミュニティが許可を得て意訳したものになります。メンバーの実際の発言は 英語版をご参照ください )──田中さん、髙地さん、こんにちは!早速ですが、SixTONESってどんなグループなのでしょうか。SixTONESの音楽を最近知ったファンの皆さまに向けて、ひとことお願いします。

田中樹 (以下、田中): SixTONESは好奇心が旺盛な人たちの集まりで、僕らは常に新しいものを追い求めています。何にでも挑戦したいとは思うけれど、自分たちらしさや SixTONESとしての立ち位置を見失うことなくやっていけたらと思います。メンバーそれぞれには、ポップスやヒップホップなどさまざまなジャンルでお気に入りのアーティストがいますが、僕ら自身はジャンルに囚われないグループなんですよね。特定のサウンドに当てはまらないからこそ、自分たちの文化だけでなく世界中の様々なスタイルをサンプリングして、純粋に音楽の本質を極めることが出来るんです。──SixTONESの皆さんが、自分たちで直談判をしてグループの結成を希望したのは2012年、まだ17〜18歳くらいのころだったそうですね。その頃から現在に至るまでグループとしてさらなる飛躍を遂げることになりました。当時を振り返って、どんなお気持ちだったのでしょうか。

髙地優吾 (以下、髙地): 当時を振り返ってみて、17〜18歳という年齢は誰もが人生について悩む年頃だと思うんですよね。日本だけではなく、おそらく外国でも同じだと思いますが、そろそろ将来について自分たちでちゃんと考えて決めなければならない年齢だというのに、ぼんやりとしか将来のことがわからなくなっちゃったりして。必ず成功するという確固たる自信はなかったけど、これまでグループとして一緒にやってきたことは素晴らしい実績となっていると思います!

当時の僕らには何としてでも成功したいという想いがあったし、6人で一緒にいればやりたいことがなんでも出来るんじゃないかって、皆んな同じように自信を持っていた気がしますね。もちろん、僕らはまだ頂上に到達したわけではないけれど、最初の一歩を踏み出したおかげで、少なくとも山の麓は通過したってことですし。そして僕は、いや、僕ら全員が、当時の強い意志と熱い野望を忘れることなく、これからも邁進していきたいと願っています。──さて、11枚目のシングルとなる「CREAK」が先日リリースされたばかりですが、MVの撮影現場で印象に残っているエピソードなどはありますか。

田中: SixTONESの公式YouTubeチャンネルでご覧いただくとわかりますが、MVは CG技術を駆使した作品となっています。撮影前と撮影中に、最終的にどのような映像になるのか監督から参考資料を頂いてましたが、現場でグリーンバックに囲まれている状態での撮影はとても難しかったです。編集作業が終わるまで結局何が起こっていたのかあまり把握できず、CGと自分たちの動きが合成されたものを観たときの僕らのリアクションは、きっとファンの皆さんが初めてMVを観たときと全く同じだったと思います。

そして、今回は振り付けを覚える時間が本当になかったんです。実は振り付けの練習をやり始めたのが、なんと撮影当日だったんですよ。振りを4つのパートに分けて、それぞれ1分40秒くらいで頭に叩き込んだ印象です。でも最終的な仕上がりを見て、本当に感動しました。素晴らしい出来栄えになったと思います!
──「CREAK」はミステリードラマ『ノッキンオン・ロックドドア』の主題歌になりました。この曲の聴きどころと、ドラマのテーマとの関連性を教えてください。

髙地: 曲の冒頭からミステリー感満載のサウンドと映像になっています。まずはドアの映像から始まり、ノックの音の後に鍵穴の中を通り抜けていく...... 「これは誰?何なの?」みたいなね。歌詞は事件捜査中の探偵を連想させるし、ドラマにも関係していますよ。謎を突き止め、不可能を可能にするための伏線みたいな意味合いが含まれています。

いずれにしても、この曲をドラマと同じくらいに楽しんでもらえればいいなと思います。主演はうちの松村北斗となにわ男子の西畑大吾ですが、この二人のキャラクターの個性を歌詞にも少し盛り込んでみたんですよ。

田中: ミステリアスで暗い曲調ではあるのですが、曲が進むにつれて僕たちの歌い方も相まってどんどん盛り上がっていきます。全体的に少しドラマとは合っていないように感じる方もいるかもしれませんが、あえてそうしているんです。──「CREAK」はダイナミックでハード、そしてエネルギッシュな楽曲ですね。レコーディングはいかがでしたか。苦労したことや困難だったことなどはありましたか。

田中: 僕はいつもラップ担当で、この曲でもラップ部分を歌っているのですが、今回は確かにいつもとは違うラップ・スタイルでした。ストリングスのリズムにどうやってヴォーカル・ビートを乗せるのがベストの歌い方なのか、レコーディング中はずっと頭を悩ませていました。最終的にメロディーは完全に無視して、言葉のアクセントだけに集中する歌い方を試してみたんです。やり慣れない歌い方でしたが、自分の持つラップ・スタイルの選択肢を増やすという意味でよい経験になったと思います。

髙地: 僕の場合は、レコーディングブースではあまり難しく考えずに、流れに身を任せるよう心がけていました。この曲では低音のハーモニーを多く担当していて、普段の音域から1オクターブ下げたパートもあったんです。いつも地声で歌っているキーとは全然違うので、正しいキーに合わせるのにとても苦労しました。 でも結果としては、こういう機会に恵まれたことがとてもよい経験になったと思います。
──2023年8月30日に発売されたこのシングルには、SixTONESとしては初めて6人全員のソロ曲が収録されています。髙地さんは「MUSIC IN ME」、田中さんは「Sorry」というタイトルのソロ曲となっていますが、レコーディングはいかがでしたか。特に緊張したり感情的になったりということはありましたか。
髙地:「MUSIC IN ME」のレコーディングはとても楽しかったですね。SixTONESの曲をレコーディングするときは、いつも歌詞を共有して誰がどのパートを歌うかバランスをとるようにしているんです。でも今回は自分が本当に好きなジャンルの曲なので、全パートを独り占めして歌えることがとても嬉しかったです。

この曲は全部自分でゼロから作り、レコーディングを終えて聴き返してみて「本当に自分の曲を作ったんだ」とようやく実感したほどだったのですが、緊張というよりも寧ろ興奮していましたね。

田中:「Sorry」は自分で作詞した曲で、キーや音階、リズム構成など、グループ曲で自分のパートだけを歌うときよりも、もっといろいろと挑戦することができたと思います。いい感じにAメロ・Bメロを完成させたら、次はサビも同じように何度も何度も歌い込んで完成させていき、レコーディングブースに入ってからも、自分がどう感じるかを模索しながら取り組みました。

レコーディング中はずっと頭をフル回転させているような状態だったので、緊張したり楽しんだりというよりは、終わった瞬間に疲れ果ててしまったという感じでした。とりあえず昼寝をしてからもう一度曲を聴き直して、やっとレコーディングは楽しかったと思えるようになりましたね。(笑)
写真提供 : Johnny & Associates ❘ 無断転載はご遠慮ください

── お忙しい中、貴重なお時間を割いていただきありがとうございました!
SixTONESの最新シングル「CREAK」の歌詞を Geniusでチェックしよう。

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