​betcover!!
炎天の日 (enten no hi)
[betcover!!「炎天の日」歌詞]

[Verse 1]
いつだったか
足を挫いた君をおぶり
裏返る波を敷いて立っていた
ダンボールの山に蛇が出た
君は後ろ髪を纏め
庭園に咲くのを忘れ
俺は瞬きも忘れて
明日には生まれも忘れて

[Pre-Chorus]
形にこだわり
消えるのをただ待つ間に
繋がっていられるのか
悲鳴に頼り
電気街を貪るだけで
熱病は治るか

[Chorus]
擦れた君の命の陰で
報われた恋はまたほとばしる
肥えきった鮒のように

[Verse 2]
いつだったか
うつ伏せに覆い被さった月
風吹く町で冷めた雑炊を傾け
馬鹿を捕まえて笑う
一晩中吹き荒む黄桃の風に
季節はショッピングカートに
置き忘れたまま走り出す
絶頂に苛まれ散っていった役者の
ポスターなんか張るな
俺は瞬きを忘れ
負け続けしまいには
塞がれたマンホールに頭を打って
ぐっすりと眠りについてしまった
いつだって君が恋しい
恋しくてたまらない
たまらない夜にも慣れて
俺は華やぎを求め
電気街に貪りつく蛇さ
[Instrumental Break]

[Chorus]
擦れた君のささやかな乳房に抱かれ
黙り込む俺は今ほとばしる
肥えきった鮒のように
命の陰に報われた君がいた
ほとばしるほとばしる

[Outro]
来年は君と
炎天の日には子供達も連れて
君はずっと蛇に怯えて
子供らは水遊び
はしゃぎまわるけど
俺は瞬きを忘れ
炎天に君を眺めていた