初音ミク (Hatsune Miku)
花と水飴、最終電車 (Hana to Mizuame, Saishuu Densha)
晴れた雲を見ていた
昨日夜空に重ねた青を

浅く影に隠れた
君の描いた空が消えない

忘れたら 君はいなくなるから
揺らいだ昨日を思い出せ

あの夏にいつか届いたのなら
昨日に遠い 遠い花束

落ちた花を見ていた
駅の傍 クチナシの咲く

海の底を歩いた
木漏れ日だけの浮かぶどこかで

夏の瀬に光る淡い火を見た
白んで浅い浅い夜

あの夏に君が笑っているだけ
笑っているだけ

忘れたら君を思い出すから
揺らいで青い青い空

あの夏にいつか届いたのなら
昨日に淡い花束を

忘れても

この話はこれで終わりだ
結局君を忘れないまま

少しずつ大人になっていく
夏が終わるみたいに
一枚の花の絵を描いた

そんなこの話の続きは
きっと僕にしかわからない

僕だけしか知らない