初音ミク (Hatsune Miku)
FEELSUPPRESSION
あなたが最初に感じた感情はどれほど薄れた?
その磨り減った感性でもって、何を作る、何を生み出す?
あなたが最後に感じた感動はどれほど浅いか?
その錆び付いた心でもって、何を選ぶ、何を奏でる?
止まらない 足は何処へ 向かおうと しているだろう?
当たらない 剣を振るって 追いかける 物とは何だ?
動かない 手を握って ひたすらに 何を作れる?
届かない 夢を綴って その声は 誰へと届く?
空を見たかい あの夕焼けを
君の背中に 隠れているよ
遠く 向こう 見つめる時間さえ
今の 君に 無いのだろうか
繰り返す思いは何処を巡るのか。
叶わない夢は何時朽ちただろうか。
今日もまた溜めた悶えを呟いて、
果てしない迷路で蠢き続ける。
あなたが今抱えている常識はどれほど歪んだ?
その偏った普通でもって、何を分ける、何を見出す?
あなたが今解かっている自分はどれほど荒んだか?
その陰湿な妬みでもって、何を測る、何を争う?
動かない 胸を叩いて 叙情詩の 何を歌える?
実らない 声を張り上げ その夢は 誰が聴いてる?
空を見たかい あの星空を
あまり多くは 見えてないけど
光る 星を 数える余裕さえ
今の 君は 失ったのか
絶え間ない谺は何時消えて行くか。
埋まった叫びは何処に逃げるのか。
明日もまた自我を削って腐心して、
終わらない旅路で孤絶し続ける。