​amazarashi
自虐家のアリー (Masochistic Allie)
[Verse 1]
いずれにしても立ち去らなければならない 彼女は傷つきすぎた
開かないカーテン 割れたカップ 流し台の腐乱したキャベツ
愛と呼べば全てを許した 母の仕打ちも割れた爪も
酷く痩せた膝を抱いて 責めるのはいつも自分の事ばかり

[Verse 2]
お前なんかどこか消えちまえと 言われた時初めて気付いた
行きたい場所なんて何処にもない ここに居させてと泣き喚いた
「窓から小さく海が見えるから 父さんとこの部屋に決めたの」と
昔嬉しそうに話していた 母は今夜もまだ帰らない
あの海と一つになれたらって
そう思った後に少し笑った

[Chorus]
自虐家のアリー 波の随に 歌って
被虐者の愛 波の随に 願った
抱きしめられたくて 嘘ついたあの日を
今でもずっと悔やんでる

[Verse 3]
私だけが知っているんだから わがままはとうの昔に止めた
時々とても優しく笑う それが母の本当の姿
物心ついた時から父は居ない 理由は今も聞けない
今夜も海を眺めながら 記憶の中だけ裸足の少女

[Verse 4]
あの海と一つになれたらって
そう願ったのは何故だろう

[Chorus]
自虐家のアリー 波の随に 歌って
被虐者の愛 波の随に 願った
抱きしめられたくて 嘘ついたあの日を
今でもずっと悔やんでる

[Verse 5]
苦しくてしょうがなくて 海への道駆け抜けた
砂浜で 月明かりの裸足の少女
愛されていないって 疑った私を許して
何もいらないよ これが最後のわがまま

[Outro]
自虐家のアリー 波の随に 浮かんで
被虐者の愛 波の随に 沈んだ
あの人が愛した 父さんが愛した
この海になれたら 抱きしめてくれるかな
今でもずっと愛してる